沢山咸の大象に、
虚受人。虚にして人を受く。
とあります。
易を学ぶに際しても、
ｵﾉﾚ を虚しくして人を受け容れる
ことが大切です。
どうも見ていると、
頭の良い人に限って卦読みの
よろしくない人がいる。
これは、
素直に易占をしていない、
先達やお師匠さんの云うことを
愚直に行なっていない・・
ということに起因している
ように思われます。
小賢しいことを云ってはいるが、
肝心の卦読み、爻読みとなると
どこか道が外れている・・
頭でっかちである・・
そうでなくて、
ｵﾉﾚ を虚しくして、
お師匠さんのいうことを
無条件に馬鹿になってやってみる。
ということなんだよね、
大事なのは。
しかし、
頭がいいとそれが出来ない。
ｵﾉﾚ、我が出て来てしまう。
古人の註釈に、
「心は虚なるをもって、すなわちよく人を受く」
とありますが、
「心は虚なるをもって、すなわちよく易を受く」
と云ってもいいでしょう。
