易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

観卦を得たら

まず、
この 「ひとくち占い」 を
頭に浮かべるとよい。

吉事の中に不意に障害難儀を起し易い。他の引立を得る方法を見出せば事成る。
(「易学通変」 加藤氏による一行占い)

大いに衰えた時とするので慎み守るべきである。
(「真勢易秘訣」 真勢氏による一行占い)

以下、
両大家による占意の根拠を
考えてみます。

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前者について。

  • 「吉事」 とは、二陽が衆陰に仰ぎ尊ばれている象。
  • 「障害難儀」 とは、やがて群陰が長じて陽が剥尽されること。
  • 以上を、白蛾は 「見花遇雨之意」 と云っています。
  • 「他の引立を得る」 とは、四陰が二陽を仰ぎ見て恵みを求める象。雑卦伝曰、臨観之義、或与或求。

・・ということだと思います。

××××

後者について。

  • 「大いに衰えた時」 とは、真勢はこの卦を 「大衰の卦」 と呼んでいます。十二消長卦としての見方です。卦辞、彖伝、爻辞、象伝ではこの消長の意を説いていないので、占においては注意が必要です。
  • 「慎み守るべき」 とは、進めば山地剥の運になるからです。観卦はその意に剥を含んでいるとみるべき。

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引用文は、
ただの一行の占意大要ですが、
さすがに両大家は易経と卦象を深く読んで、
密度の濃い文章にしております。

一言として、
無駄なところはありません。