天の神道を観るに、
四時、忒(タガ)わず。(観卦彖伝)
この彖伝についての 「易経講話」 のこの文章。
なかなか立派です。
神道とは神妙不可思議なる道である。
天の神道、神妙不可思議なる道の実体は、測り知ることのできないものであるが、その根本は、儒者の言葉でいえば、純粋真実なる誠であり、すなわち宇宙間に遍(アマネ)く行きわたっておるところの真実なる活き物である。聖人の神道、神妙不可思議なる道の根本も、信実至誠なる真心である。信実至誠なる真心が自分の心の中に充実しておるときは、神妙不可思議なる働きが自然にできるのである。天の神妙不可思議なる道は、声もなく形もないのであって、自然に霊妙なる働きがある。
公田連太郎述。順不同にて抜粋。