前回のブログで、
易は辞だけでなく、
卦爻で語っているということが
あるのでね・・
と書きました。
この卦爻については、
岩波易経の乾為天では、
こんなふうに書いてあります。
☰
☰
乾は六爻皆陽、純陽の卦。
初九は最下の陽剛。
九二は陽剛居中。
九三は下卦の極、警戒を要する危位。
九四は下卦から上卦にのぼったはじめ。
九五は陽剛中正。
上九は陽剛居極。
これらは、算木上の
卦爻の意味を述べたものです。
かつて、
易経の勉強会に参加した時には、
この岩波易経を一人一人音読させられたのですが、
その際、易経に詳しい人は、
「ここだけでわかってしまう」
と云っていました。
たとえば、
乾上爻で悔いがあるのは、
六爻皆陽の卦で陽剛居極であるからです。
(初学のうちは 「?」 だと思います)
易経を読むには、
(三変筮の辞占もそうですが)
辞を玩ぶだけではだめで、
こうした卦爻の意味、
そして六画卦の絵画的文様をも、
考慮する必要があります。