易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

言語を慎め

艮為山、第五爻では、
「その輔に艮まる」と云って、
言語を慎むべきことを教えています。
(五爻ですから、特に君主は)

易経には、
言語に対する注意事項が多く、
それだけ言語はトラブルの要因に
なるというのでしょう。

× × × × 

君子、
そのしつ(自分の部屋)に居りてそのげんだす。
善ならば千里のほかもこれに(感動して)応ず。
いわんやそのちかき者をや。
その室に居りてその言を出だす。
不善ならば千里の外もこれにたがう。
いわんやその邇き者をや。
易経、繋辞上伝、第八章)

乱の生ずる所は、
則ち言語以てかい(発端)となす。
易経、繋辞上伝、第八章)

君子以て言語を慎む。
易経、頤、大象)

× × × × 

現代は、
Twitter に代表されるように、
言語が乱れに乱れていますから、
そういう点からも争いの生じやすい
環境なのだと云えましょう。

運の乱れは、言葉の乱れ。

言葉の乱れは、心の乱れ。

心が乱れるのは、
人間が浅はかだからです。

*艮為山は不動心や徳の高さを
 教える卦でもあります。