艮為山、第五爻では、
「その輔に艮まる」と云って、
言語を慎むべきことを教えています。
(五爻ですから、特に君主は)
易経には、
言語に対する注意事項が多く、
それだけ言語はトラブルの要因に
なるというのでしょう。
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君子、
その
善ならば千里の
いわんやその
その室に居りてその言を出だす。
不善ならば千里の外もこれに
いわんやその邇き者をや。
(易経、繋辞上伝、第八章)
乱の生ずる所は、
則ち言語以て
(易経、繋辞上伝、第八章)
君子以て言語を慎む。
(易経、頤、大象)
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現代は、
Twitter に代表されるように、
言語が乱れに乱れていますから、
そういう点からも争いの生じやすい
環境なのだと云えましょう。
運の乱れは、言葉の乱れ。
言葉の乱れは、心の乱れ。
心が乱れるのは、
人間が浅はかだからです。
*艮為山は不動心や徳の高さを
教える卦でもあります。