結婚の可否を占って、
沢水困の二爻を得たとします。
爻辞曰、
困于酒食。朱紱方来。
利用享祀。征凶。无咎。
象曰、困于酒食、中有慶也。
困は困窮の卦。
その第二爻ですが、
酒食だろうが、何だろうが、
「困しむ」って云っていますから、
結婚してはだめですね。
䷮
二爻は彖伝にあるように、
初と三の陰に蔽(おお)われていて、
坎中に陥っている象です。
辞には「朱紱方来」とあって、
五爻が来て用いてくれるとありますが、
二と五は陽爻同士で不応なので、
結婚には良しとしません。
ただし、
父親が会社経営などしていて、
現在困の状態にあって、
娘を嫁がせることで困を救おうとするなど、
特段の事情があるなら、
結婚してもよいという判断は可能です。
いわゆる、
義理婚、政略婚でしたら。
こうした占考は、義理易における、
「同徳相応」の応用なのですが、
易経を読んでいなければ、
絶対に出来ない判断です。
こうですから、
爻辞占は難しいのです。
× × × ×
これは捨てカットです。出典:新釈漢文大系 易経
「この承乗の記述は勉強になるなぁ」