高島嘉右衛門の占例です。
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某夫人の病を占って、
火風鼎の初爻を得たと。
爻辞曰。
鼎顛趾。利出否。得妾以其子。无咎。
この占は、
占的がはっきりしませんが、
(高島易では毎度のこと)
翁はこのように占っています。
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巽は股である。
その欠けた所をもって、
夫人の病は陰門であり、
すなわち子宮病であろう。
すぐに良医を呼んで、
子宮の検査をしてもらうことだ。
何となれば、爻辞に、
鼎、趾(あし)を顛(さか)さまにす。
否(あしき)を出すによろし。
とあるからである。
すなわち、
仰向けになって、
足を天に向けてV字開脚する象であり、
陰門を出して治療を受けるのである。
・・・以下、省略
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凄い想像力ですね。
翁の占はまだ続くのですが、
これ以上爻辞通りに事象が発現するとは、
愚生には思えませんので、割愛します。