およそ90年前の易書によれば、
風雷益の三爻には
「死喪の徴」があるそうです。
爻辞曰、
益之用凶事、无咎。
有孚中行、告公用圭。
まず、
大岳氏の占考によれば・・
「公ニ告ゲ圭ヲ用フ」るのも
葬礼を連想して不吉です。
・・と敷衍解釈しています。
これを、
上記の古い易書によれば、
こんな取象をしています。
䷩
三は坤の正中に在って、
坤を死となし、喪となす。
爻辞の「凶」字は、
説文によれば、
「土を穿って交々その中に陥る象」
(凶=凵+メ)
である。
二から五に山地剥があって、
地上の山であるから、
これは墳塚の象である。
× × × ×
蛇足ながら、小生流の
付け足しをしておきます。
卦辞に「利渉大川」とあるのは、
三途の川を渡るということで、
上卦を天とし、下卦を地とすれば、
三爻はこの世からあの世へ昇るところ・・
彖伝に「木道乃行」とありますから、
巽木震木の棺桶に入れられて?