易者象也 ── 繋辞伝
(易とは象なり)
易とは「かたち」なり。
・・と。
これの代表例としては、
山雷頤がよく挙げられます。
☶
☳
口の象、歯の象です。
見たまんま(画象)ですね。
× × × ×
その外にも、王応麟は、
- 井(井戸の象)
- 鼎(鼎の象)
- 噬嗑(頤中に物あるの象)
- 小過 (飛鳥の象)
を、例示しております。
このうち、
鼎、噬嗑、小過は、やはり、
見たまんまなのですが、
井の卦は、
☵
☴
これをいくら眺めても、
井戸にはちょっと見えませんね。
これは坎水の中に木を巽(イ)れると、
内外卦をもって井戸の象をみています。
ただ、坤の形、
☷
☷
をもって井戸の象とし、
陽爻を水とすることもできます。
また、水風井の、
☵
☴
上爻を水の出口の象として、
他の爻は、
陽爻が清い水で陰爻は泥である、
とも、みることができます。
いずれにしても、
卦爻を象として解釈しています。
× × × ×
よく巷の易占書には、
「画象」を見る旨の記載がありますが、
そういう目を養うためにも、
易経を読む過程において、徐々に
習熟していくのが合理的です。