易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

女房役の象

无攸遂。在中饋。貞吉。
 象曰、六二之吉、順以巽也。
── 家人、六二 

家人の二爻は成卦主で、
卦辞に「利女貞」とあるのは、
主にこの爻を指しています。

我意を通すことをしない。
家内にあって食事を作り、
神や先祖に供え、家族を養う。
貞であって吉。

これは、
婦徳の美を謳っています。

占のポイントは、
象伝に書かれてあります。

すなわち、
「六二の吉は、順もって巽なり」
五爻に順って謙遜であれば
幸せを得られる。

この爻を野球に譬えれば、
名キャッチャーの象でしょうか。

‘名’ と付けたのは、
この爻が正と中という、
よい徳を持っているからです。

ピッチャー(五爻)の球を受け、
時に応じた配球をし、よき女房役として
投手の力を十分に引き出す。

陰ながら、
チーム(家)の勝利に貢献するのです。

× × × × 

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写真:八幡書店「高島易断」