易経の最終卦の第五爻は、
運勢のよいところですが、
爻辞を見ると、
貞ニシテ吉。悔ナシ。
となっています。
貞であれば吉となり、
悔いもないと。
この爻は、
柔爻であり、離の文明の主で、
下の九二と応じていますから、
柔徳と虚心をもって、下・九二の
助けを求めるとよいのです。
(これが「貞」です)
いわば、
徳によって吉を招くのです。
平たく云えば、
オレ が オレ がと自分でやらないで、
(ワタシ の心を捨てて)
他の人に任せて事を成すがよろしい、
というのです。
そうすれば国は益々発展していく。
六十四卦、
最後の リーダー が、
このような「柔 タイプ」であるのも、
なにか意味深だと思います。
周易という システム は、
剛ではなく柔で終っている。
(そう云えば、
未済は「女の卦」だなぁ・・)