以下の爻は、
辞と象との関連について、
わかりやすいです。
むしろ、
辞だけを見ていても、
何のことやらわからない。
××××
賁其須。──賁卦、六二
その あごひげ を飾る。
☶
☲
三から上にかけて頤の象があります。
と、九三は 「おとがい」 なので、
それにくっ付いている二の陰は、
「あごひげ」 というわけです。
須(ヒゲ)の物たる、頤(オトガイ)に附くときは美飾(ヨキカザリ)なりと雖も、頤を離るるときは、醜悪(ミニクキ)なり。
──高島易断──
「あごひげ」 は、
アゴにくっ付いておれば美しく立派であるが、
ひとたびアゴを離れれば、汚いゴミにほかならない。
占においては、
このイメージで占えばよいと思います。
中正爻なので、
三に比することを吉と見ています。
(二と五は陰と陰で不応)
その他、
成卦主で離の主爻なので飾る意が強い。
二のひげ(陰)をもって三の実体(陽)を隠している。
・・など、など、いろんな見方が可能ですが、
それは占事による、というわけです。