風火家人という卦は、
なぜ 「家人」 という卦名なのか、
不明だったので考えてみた。
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☴
☲
この卦は、
巽女が離女の上に在って、
上下の位は正しい。
二は離の主爻、
四は巽の主爻ですが、
ともに陰が偶数位にあって、
正しい爻です。
巽女と離女と、
「女が正しい」 ということは、
儒教においては、
家を守りととのえる道である。
家が正しく治まれば、
天下も正しく治まるという考え方は、
「大学」 にあります。
ということで、
離下巽上のこの形を、
「家人」 としたのである。
ちょっと後付けっぽい理由ですが、
こう考えるのが、小生にとって、
一番納得のいくものでした。
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(参考)
家人の卦辞について、
虞翻はこう註しています。
女謂離巽。二四得正。故利女貞也。