所有する古書の書き込みで、
易十翼の繋辞伝ページの冒頭に、
このような文章がありました。
(繋辞伝は)周易の注釈書というよりは、易経を素材にして、独自の哲学を述べたものといってよい。
これによって周易は、単なる占筮書ではなく、自然哲学、実践倫理を説く経典として意味づけられた。
繋辞伝は 「一年に一度は読むとよい」 のですが、
難解でなかなか理解の及ばない文章です。
ましてや、
経文、彖伝・象伝等の十翼を読んでおらぬとすれば、
それは平泳ぎで太平洋を渡るようなもの。
この繋辞伝から何を読み取れるかで、
易理解の深浅が見られるものと思われます。
無論、ブログ筆者も、
日々、理解に苦しんでおる一人です。
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蓍(し)の徳は、円にして神なり。
卦の徳は、方にして以て知なり。
六爻の義は、易(かわ)りて以て貢(つ)ぐ。
(繋辞伝)
卦を起すことは・・
得られた卦は・・
得られた爻は・・
これは小生流の読み方ですが、
こんなふうにも読めるのではないかしら。
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もっと本格的な読み方があります。
蓍の七七の四十九策を円形に、卦の八八の六十四卦を方形に配列して、この方円に即して、蓍円卦方の説明を試みた・・
(何楷、海保漁村)
やはり繋辞伝は難解です。