横井伯典氏は云います。
年運で沢雷随の二爻、三爻を得ると、
多くの場合、異性問題が出てくると。
六二、係小子、失丈夫。
六三、係丈夫、失小子。
辞占としては、「係」 をもって、
異性との係わりがありそうです。
そして、この 「係」 字は、
六爻のうち陰爻にのみ繋けられています。
「係」 は 倚り係る です。
随うという卦にあって、
陰爻は狎れ親しみ、私情に拘泥して、
随の正しきを失うのでしょう。*1
さらに、卦は三陰三陽卦で、
否の交代生卦であるという点からも、
男女の交わりがありそうです。
横井氏は特に明示しておりませんが、
こうした理由が考えられます。
*1:ゆえに、三爻には、
利居貞と戒めの辞が繋けられています。