昭和初期の文章に、
易占の定義がありましたので、
参考のために載せておきます。
易占とは、六十四通りの時の流れ、則ち卦(時)を占ひ、更に其の刻(爻)を見出し、其の際の情勢や地位とに照らし合わせて易辞の誨(おし)ふる所に考へ合わせて、過去と将来の変移を見込んで行動の方針を決定する、之が占筮なのだ。
これは、厳密には、
三変筮における易占といえます。
(解釈)
卦は時である。*1
卦という時を六つに刻んだものが爻。
そうした時を情勢や地位に照らし合わせ、
さらに易辞の教え・戒めを考慮して、
過去将来の変化を推しはかって、*2
進んでいいか、止まるべきかを決するのが、
三変筮である。
と、
こんな解釈ができると思います。
これは、
義理易の先生が、
(易占家ではない!)
およそ80年前に書いたものですが、
現代の三変筮にも通じる内容ということで、
ちょっと驚かされます。
ぜんぜん、おみくじ易では、ないのです。
ちゃんと易経を読んでおれば、
おのずとこういう占になるということです。