水沢節、初爻の象伝に、
通塞を知るなり。
とあります。
これは節卦六爻のすべてに
あてはまる言葉です。
節卦を得たら、
時や道が通じているのか、
塞がっているのかを、
よく見極めなさいという。
「通塞を知る」は、
「進退を知る」に、
言い換えることも出来ましょう。
節に中るように振舞うべきです。
とはいうものの・・
六十四卦の終りに、
火水未済という卦がありますが、
その上爻の象伝に曰く、
節を知らざるなり。
ここには、
節を過ぎてしまって、
酒浸りになるさまが
描かれてあります。
節を乱して
易経が終わるというのも、
何とも深いといいますか、
面白いといいますか。
これが易経なのですね。