2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
山火賁について、 安岡正篤氏のこの文章───。 この彖伝は、二つの重大な意味を明らかにしてゐる。一は 「天文を観て時変を察し、人文を観て天下を化成する」 ことであり、その二は、「文明以て止まる」 といふことである。文明は進歩と共に止まることを知ら…
1979年 12月号、 平凡社 「太陽」 ━━ 占い ほんとと嘘 小生は、出版時、 この本を買ったのですが、たしか、 加藤大岳氏が筮を執っている写真がありました。あと、 1975年 「歴史読本」 の臨時増刊号にも、 加藤氏の写真は載っています。(あ~、業務連絡ぅ、…
三変筮の可否占をして、 山火賁が得られたら・・ 物事を進んで為すべきか止つて為さざるべきかの筮に於ては止つて為さざるを以て吉とする。 (「眞勢易秘訣」) ・・と、眞勢易にあります。飾るということは、 実体があってそれに離き添っているだけの、 ピ…
賁卦彖伝の、 柔来りて剛を文(カザ)る。 剛を分かちて上り柔を文る。 を、程伝においては、 卦変説をもって説いています。 ☷ ☶ ☰ ☲ (山火賁の・・) 下体はもと乾で、柔が来ってその中を文り離となす。 上体はもと坤で、剛が往きてその上を文り艮となす。 …
岩波易経の上巻p.24~に、 孔子と十翼についての記述がみられます。「十翼は孔子の作にあらず」 「彖象二伝を孔子の言とみて疑わない者は多い」 ・・云々。小生は、 「こういう議論は学者に任せましょう」 といつも云っています。我々ごときが、 口をはさむ…
新聞の将棋欄を読む人のように、 ある占的に対する他人の得卦得爻を、 自分の頭で考えてみることが好きです。けれど、 ネット上において、 そうした得卦得爻を記しているブログ等って、 ほとんどないのです。年筮や占例が、 公表されることは、 極端に少なく…
賁亨、小利有攸往。 (賁卦、卦辞)「小利有攸往」 は戒めの辞で、 控え目に飾るのがよいということ。「文飾は度をすごせば不可である」 と、岩波易経にあります。よく占い師の宣伝文句に、 こういうのがあります。鑑定歴30年。研究歴30年。 これまで三万人…
易に精通している人というのは、 その理解が言葉の端々に表れる。たとえば、 小生の知っている某氏は、 火山旅につき、 ぼそっとこう云ったりします。 火山旅という卦は、 前卦の雷火豊と反卦になっています。 ゆえに豊の上六を継いで、 都落ちの旅とみれば…
筑波大学で今井易経の受講生だった人が、 「ある時は易経にどっぷりつかり、 ある時は実占にどっぷりつかりなさい」 と大熊茅楊氏に云われたそうです。小生もまた、 実占の重要性を説く一人です。実際にお客さんを占うことの利点は・・ 易に対する姿勢が堅実…
火雷噬嗑の上九の辞に、 何校滅耳。凶。 象曰、何校滅耳、聡不明也。 とあります。耳を滅す。 聡(キクコト)、明らかならず。 と。これにつき、 こんな取象がありました。 坎耳の上を一剛が掩(オオ)ふ故に、聡、明ならぬのだと。 三四五の互坎を耳となし、 上九…