岩波易経の上巻p.24~に、
孔子と十翼についての記述がみられます。
「十翼は孔子の作にあらず」
「彖象二伝を孔子の言とみて疑わない者は多い」
・・云々。
小生は、
「こういう議論は学者に任せましょう」
といつも云っています。
我々ごときが、
口をはさむ、自説を述べる、なんて、
分不相応だから。
それより、
「経文や十翼を読むことの方が余程大事」
と、申しておきます。
すべて彖伝は、孔子が書かれたのか、誰が書いたのか、今日では明瞭でないが、誰が書いたとしても、よほど奮発して書かれておるのであり、意味は大層広いのであり、よく玩味すべきである。
(「易経講話」)
公田連太郎翁は、
「誰が書いたかより、
立派な文章であることは間違いないのだから、
熟読玩味すべきである」
と、随所で述べています。
まったくそのとおりです。