易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

滅耳、聡不明也

火雷噬嗑の上九の辞に、
何校滅耳。凶。
象曰、何校滅耳、聡不明也。
とあります。

耳を滅す。
聡(キクコト)、明らかならず。
と。

これにつき、
こんな取象がありました。

坎耳の上を一剛が掩(オオ)ふ故に、聡、明ならぬのだと。

三四五の互坎を耳となし、
上九の一剛がこれを覆っている象ゆえ、
耳がよく聞こえないのだと。

ここは色々な取象のあるところですが、
上記の釈き方が、小生には一番、
納得のいくものでした。

しかし、この爻、
繋辞伝にいう 悪積而不可揜 
というところですから、最悪の運勢です。

粉飾決算とか、二重帳簿、脱税を
しているとすれば、この爻の時に、
悪事露見となる。

何にも悪いことしてなければ、
あるいは健康として出るとか。

頤中に坎の卦ですから、
口とか、消化器系とか。

何校滅耳 の辞より、
耳の病か、むち打ちか。

首吊りの象と、
いえないこともない。

何かは分かりませんが、
慎重を期すべきでしょう。

占としては、
とにかく辞がよくない。