「〇〇していいか」を三変筮で占って、
火水未済の第二爻を得たとします。
爻辞に、
軽々しく進まない。貞ならば吉。
とありますから、誰もが、
今は〇〇しないで時を待ちなさい。
そうすれば後に チャンス が訪れる。
と占断すると思われます。
では、伏卦をどう扱うか。
この爻は火地晋を伏しています。
䷿ ䷢
晋の意味はいくつか考えられます。
- 爻辞のように待っていれば、将来は上に引き立てられて出世する。
- 爻辞のように待っておれず、前へ前へと進んでしまい、三・四・五爻の坎険に陥る。
これは三変筮における伏卦の判断です。
占者は問占者を見て、
いずれであるかを判断せねばならないのですが、
この占が略筮法であり、之卦を出す筮法だとすると、
よい意味だけで占ってしまうのではないか。
なぜなら、
略筮だと爻を見ることはなく、
之卦としての晋を中心に見て、
「今は未済だけど将来は晋である」
「そして晋は吉卦である」
と固定的にとらえ、
よい判断をしてしまうから。
しかし果してそれでよいのか。
之卦の晋で吉凶を断じるというなら、
なぜ得卦が火地晋ではなかったのか。
ナニ? 爻変させることで変化を見てる?
だったら、
六変筮を使った方が、余程、
易の機構に叶っているんだけど。