必要があって卦を求めると、
雷地豫だった。
岩波易経を見る。
と、マルジナリアとして、
こんなことが書いてあった。
● 卦辞・彖伝は「あらかじめする」。
● 爻辞は「悦び楽しむ」。
● 雑卦伝は「豫は怠るなり」。
これは、
過去の自分が、覚書として
余白に書いたものです。
すなわち易経は、
雷地豫の三つの意味を、
彖・爻・雑で釈いています。
豫は吉卦と云われますが、
三変筮においては注意が必要です。
三変筮は爻辞占だからです。
六爻の言葉は、
人間は悦びに溺れやすいものとして、
辞をかけてあります。
よりて、
悦びの主体である、
九四に応じている初爻は、
こんな註釈となるのです。
卦主たる九四の応を得て
気が驕って逸楽し懈怠して、・・
(岩波易経)
初は陰柔不中正の爻ですから、
上にいる悦びの主体に縁故があると、
それに媚び、取り入って、
「気が驕って逸楽し懈怠して」、
虎の威を借る・・というような、
醜態をさらすのです。
初爻、三爻、五爻に、
凶。悔。疾。とあるのは、
四爻との応比を見ています。