占的の曖昧な人が多い。
占的が曖昧だと卦が何を示したものか、
判定不能となってしまいます。
結婚における爻辞占で、
同じ卦爻が得られたとしても、
可否占なのか、成否占なのかで、
可否ならば否だが、成否ならば成る、
ということがある。
こういうことを知らずに、
なんとなく立卦し、
爻辞に「吉」とあるから、
「良縁です」
と占ってしまう人がいます。クワバラ・クワバラ
新型コロナの成行きを占っても、
期間を定めておかなければ、
漠然とした判断しか出来ないことになる。
占的が不明瞭では易占は成立しないのです。
易研究会における占例検討会では、
的外れな占的に対しては、
「答えられねえな」
と判断を拒否されてしまいます。
占的に対して無神経な占者が多い。
というか、まだ実力不足なために、
どう占的を立てたらよいのか、
わからないのだと思う。
(占的に実力が表れる!)
こういうのも易経を読んでいるうちに、
こんなふうに占的を絞ったら答えやすいだろう、
ということが見えてきます。
机上に布かれた卦爻というのは
ぼんやりとした象意のかたまりですから、
それを上手に解きほぐすためには、
筮前の審事とともに、
占的による工夫が必要なのです。