易経の大象は、
といわれるくらいの名訓がそろっている。
なので誰かを占った場合には、
この大象について説いてみるのも、
問占者のために資するものと思う。
たとえば、
震為雷なら・・
象に曰く、
洊 りに雷あるは震。
君子以て恐懼修省す。
これなど、
孔子のこのような態度と共通している。
迅雷 風烈には必ず変ず。
(論語、郷党)
両者をまとめると、
天変地異・大変動に遭遇したり、
自分を驚かせるようなことに直面しても、
懼れ慎んでわが身を反省し、
徳を養う(道を守る)のがよろしいと。
乾為天の三爻には
「惕」字があって、これは
易を代表する一字ですが、
「懼れ慎む」ということは、
易における重要な考え方です。
*1:歴史的事実というより内容について云っている。