三変筮のトレーニング法としては、
爻辞の勉強をするに際して、
結婚の可否占を想定して、
実際に自分で判断してみるのがよい。
たとえば、
こんなふうに・・
地天泰の六五を読んだとすれば、
「〇〇さんと結婚していいか」
を占ってこの爻を得たと仮定して、
可もしくは否を断じてみるのです。
六五。帝乙帰妹。以祉元吉。
この爻の辞に、
「以て
とあるからといって、安易に
よい判断をしてはなりません。
泰は、
安泰が崩れていく卦です。
六爻は、
内卦は泰中の泰、外卦は泰中の否で、
安泰が崩れていく過程を示しています。
上爻を家庭という城の崩壊する所とすれば、
五爻はそれにかなり近い位地であって、
風前の灯の結婚運なのです。
なので、
女性が政略結婚するなど、
爻辞に適った状況であるならば、
「元吉」であると占えるのですが、
通常は上記の「風前の灯」として、
占うほうがよいのです。
これが爻辞占ですが、
易経の爻辞を学びながら、
このような頭の体操をしてみることが、
三変筮のトレーニングになるのです。