易占において強く意識すべきは、
占的と筮法です。
しかし、あまり
意識されておらないようなので、
敢えて書いておきます。
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まず、占的。
占う事柄の核心をとらえて、
- 可否(~してよいか)
- 成否(~は成るか)
- 推移・成行き(~はどうなっていくか)
で答えられるように、
占的を巧みに工夫するのです。
次に、筮法。
占的が、
可否・成否なら三変筮を用い、
推移・成行きなら六変筮を用います。
たとえば、年筮ならば、
一年間の趨勢を六変筮で占い、
これをこの年の基調とします。
そして、
仕事、恋愛、旅行・・などの各論は、
三変筮でピンポイントに卦を求めるのです。
このように筮法を使い分ければ、
それぞれの筮法の特徴を活かした、
合理的な占が出来ます。
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忘れてはならないのは、
三変筮では之卦を見ないという点です。
三変筮においては、
理由もなしに爻変させないで、
まずは得卦、得爻を徹底的に叩くべし。
(三変筮は得た「爻」を見る占法です)
(ゆえに易経を読む必要があります)
それと、
あえて之卦を出さなくても、
占的を未来に設定すれば、
得卦そのものが未来なのです。
それでも、
どうしても之卦を見たいというなら、
初めから六変筮を用いればよいのです。
三変筮なのに、
決まり切ったように、
爻変させてしまうというのは、
易機構の破壊です。
爻を見る三変筮と、
之卦を見る六変筮とは、
それぞれ異なった筮法であり、
用途は別なのです。
現代の易占法は、
もはや合理的に整った状態ですから、
素直に準拠することが大切です。