2021-09-15 情の世界 易コラム 「呻吟語」にこうあります。天地はもと一箇の情の世界である。 ゆえに万物は皆、情のために 互いに苦しんだり楽しんだりしている。 しかし至人、聖人は、 情のために苦楽することはない。これ、「中庸」の、喜怒哀楽の未だ発せざる、 これを中(ちゅう)と謂う。に通じていると思いました。「易経」の爻辞も、ある意味、 陰陽の応比、中不中、正不正によって、 “義と情の綾なす世界” を描いていると云えるでしょう。