易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

利貞

夜中に目を覚ましたので、
漫然とツイッターを眺めていると、
乾卦彖伝の文句に目を瞠(みは)った。

おのおの性命を正しくし、
大和(だいわ)を保合(ほうごう)するは、
すなわち利貞(りてい)なり。
(『易経』)

ビビン! と、
体に電気が走った。

そうか、
利貞とは、
そういうことだったのか。

利貞は爻辞占における、
重要ワードです。

巷の易経では、
このように説明されています。

性とは物が天から禀()けたもの、
命とは天が物に与えたもの、
見る側のちがいだけで、結果は同じものになる。
『中庸』に、天の命ずる、これを性という、と
天道は刻々に変化する。
その変化によって万物が生育するのであるが、
複雑な動物から、簡単な植物に至るまで、
おのおのの本質にかなった
整然たる法則性によって造られている。
この自然の大調和を持続せしめ(=保)、
これに和する(=合)こと、
これこそ利貞である(程氏による)。
(本田済『易』)

(本田先生の易経もいい本だよな)
      ↑ 
    心のつぶやきです。

まぁ~、立派な解説ですが、
程氏に依拠しているのだから、
当然といえば当然です。

占においては、
(まさか!)
ここまでは考えませんが、
爻辞占の背景には、こうした
“大哲学” が潜んでいるのです。

ゆえに、
易の大家は云います。
易経に従っておけば、
 それが一番いいのです」