午前四時を過ぎると、目が覚めた。
大雨。布団にくるまったまま、
「失われた時を求めて」を読む。
(珍しく)すごく面白く読めた。
自分には岩波の吉川一義訳が一番よい。
文章に流れがある。
難解、文学的な語彙を用いていない。
知的であり、繊細でもある。
こうした訳文のおかげか、
プルーストのよさが少し垣間見えた。
野崎歓訳「赤と黒」も読む。
これも素晴らしいと思いつつ読んだ。
この本には誤訳論争があったそうだが、
ま、どうでもいいことだ。
研究者ではないのだから。
多少の誤訳にこだわるよりも、
文学として読めるかどうかが、
大事なのだと思う。
雨は降り続く。
TBSラジオ「森本毅郎 スタンバイ!」が
雨音でよく聞こえない。