海外文学は訳者によって、
よい。わるい。
読める。読めない。
が明確に出るものである。
学歴や経歴が超エリートで、
その分野では有名で、
よい評論を書くというのに、
翻訳は味気ないという人がいる。
学者になることと、
文学の才能とは別のことのようだ。
そうした中で、
手塚富雄、野崎孝の、
両氏の訳がよいということを、
最近になって発見した。
羊飼いは急いで割り込む。
そのときとんと片肘が
ひとりのむすめにぶっつかる。
元気なむすめは振り返り、
「ほんにとんまな人がいる。」
ユホヘ、ユホヘ、
ユホハイザ、ハイザ、ヘエ。
「そう不躾では困ります。」
野崎孝氏の方は、
サリンジャーか何かを、
新潮文庫で訳しています。*1
小生、アメリカ文学には
とんと疎いのですが、
ちょっと気になります。
*1:「ナイン・ストーリーズ」の最初の二つを読んだ。