雷風恒を易位させると、
風雷益になります。
䷟ ䷩
それゆえか、
恒の九三は、益の上九に
対応しています。
どちらも巽の上画であるため、
(内卦の極、卦の極でもある)
恒のない爻となっています。
おもしろいデスネ。
それぞれの爻には、
このような辞がかかっています。
●不恒其徳(恒九三)
その徳を恒にせず。
●立心勿恒(益上九)
心を立つること恒なし。
どちらも、
巽の悪い面が、
出ているのです。
新釈漢文体系「易経」では、
その悪さをこう記しています。
恒なきの人は、
必ず凶咎 の集まるところなり。
(引、正義)
恒のない人の記述は、
確か論語にもあったと思います。