岩波、パルムの僧院、
下巻を読み始めましたが、
しょっぱなのエピグラフに誤植あり。
266ページじゃなくて、
307ページでしょう。
最初の章、第14章の、
サンセヴェリナ公爵夫人が、
大公に謁見するシーンはなかなか読ませる。
駆け引きと云い、大公の表情、心理といい。
正確、客観的な書き方のためだろうか、
おもわず吹き出してしまうオモロサ。
全集版には、
バルザックの「パルム」評論と、
スタンダールによる返答の文章があるが、
両文豪の小説観の違いがほの見えて
「なるほど~」と思わせます。