易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

中と正

易経には「貞凶」という句があります。
貞(ただ)しいのに凶だというので、
納得のいかない人もあるようです。
こう考えてはどうでしょう。

大率(おおむね)、
中は正よりも重く、中なれば則ち正なり、
正は必ずしも中ならざるなり。
(程傳)

易は「中」を重んじます。

そして、
中であれば必ず正なのだが、
正であっても必ずしも中でないことがある。

よりて、「貞凶」は、
中でない正なのであると。

制限速度50km/hの道を、
51km/hで走っているからといって、
「お前、速度違反だ!!」
と怒鳴り散らす親爺と一緒です。

主張は確かに正しいのですが、
中(ほどよき)を逸脱しているために、
世のバランス、調和を失うわけで。

いついかなる場合にも、
頑なに正しさを貫くのは、
かえって凶を招くことになる。

これは世の常。