前回のブログで、
胡炳文を引きましたが、
胡氏はまたこのようなことも云っています。
爻に此の象を設けて以て後世の人主の大戒となす。
「爻」というのは、
地火明夷 上六 のことです。
明夷 上六 の象義をもって、
後世の、人の上に立つ者を戒めている、
というのです。
易は帝王学としても
読めるということです。
文句として、
「帝王、かくあるべし」
とは書いてないのですが、
(ビジネス書ではない!)
易を読むとは、
卦・爻・辞の三位一体によって、
象や意味を深読みすることですから。
少なくとも、
胡炳文はそう読んでいる。