易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

明が夷れる

地火明夷の卦辞は、
明夷、利艱貞。
です。

卦辞において、
「利艱貞」といっているのは、
ここだけだそうです。

李舜臣曰く。
易卦において「利艱貞」の辞は、
皆爻にかけてあるのだが、
(噬嗑の九四、大畜の九三)
明夷だけは一卦全体にかけてある。
これは君子の明が傷れるのを見て、
懼(おそ)れるべきこととして、
危うき辞をもってこれを戒め、
その時たるを知るべきであると
強調しているのである。

それだけ、
地火明夷という卦は、
暗黒の世界だということです。

自分の明徳を蔽い隠して(晦其明)、
耐え忍ばねばなりません(利艱貞)。

易に通じた某先生は、
「ハイ、ハイと云って、
 バカになっていればいい」
と仰っていました。

これは箕子の佯狂(気が触れたふり)です。