易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

本卦が坎為水

坎為水を得ると嫌なものです。

真勢易では、
屯蹇困を一つに合せたほどの、
難卦であると云っています。

一方、
大岳氏は、
坎為水を本卦に得て、
他の卦に変ずる場合には、
吉に転ずる可能性がある・・
みたいなことを云っています。

ただし、
之卦にこの卦を得るのは、
最も凶意が強いと。

× × × ×

救いのありそうなパタンを、
ちょっと考えてみました。

たとえば、
何事かの推移・成行きを占って、
坎之中孚を得たとします。

     
     

本卦が重坎なので、
鳴門の渦潮にのみ込まれて、
溺れてしまうような運勢です。

之卦は中孚。

六変筮なので、
本之卦の形が、
どう変わったかを見ます。

と、
初上の穴を塞げば、
すなわち、
本卦において何らかの処置を施せば、
坎の流水はとどまりて、
二三四五の離が坎(あな)から脱け出、
運勢は之卦の大離となって、
やがて上昇機運になる。

・・なんて占も、
考えられるわけです。

もっとシンプルに云えば、
本卦で水に溺れていた運勢が、
変じて舟の象になることで、
水をわたれると。

得卦をこんなふうに読めたら、
あとは中孚の形にもっていけるように、
問占者にアドバイスするのみ。