雷風恒 二爻 の爻辞は、
ただの二文字です。
九二。悔亡。
䷟
「悔い亡ぶ」といっていますが、
占の場合、単純に
「悔亡」と占ってはなりません。
岩波易経を見てみます。
九二は陽剛居陰、この卦の主爻。本来ならば悔があるべきはずであるが、下卦の中位を恒久的に保っているので、その悔もなくなる。
陽が陰位にいて不正爻です。
恒は常を保つのがよいのですが、
不満があって動いてしまう可能性がある。
また二爻は巽の体なので、
ふらふら心の定まらない質であり、
恒を壊してしまう危険もある。
「本来ならば悔がある」は、
「卦体」を見ればわかるように、
もともと悔いのある運勢なのです。
占においては、
ここをしっかりおさえておかねばなりません。
元来悔いのある時なのですが、
「中位」にあるというよさがこの爻にはある。
そこで、
「中位を恒久的に保って」と、
条件をつけて開運の道を説いている。
恒は「中」を重んじる卦なので、
二爻にいるというよさを発揮できれば、
悔いも亡ぶだろうと。
しかし、
常人の占においては、
「中」を保つことはむつかしい。
(と、オレ は考えます)
(大岳・柳下両先生もそうでしょう)
すると、この、
「悔い亡ぶ」という辞は、
占においては、
「悔いあり」と、
読んで占ったほうが現実的なのです。
易学大講座を テキスト とされる方は、
きっとそう読んでいるはずです。
ネット 上は、
こう読む人は皆無のようなので、
参考にしてみてください。
× × × ×
蛇足。
岩波易経はこの爻を、
「この卦の主爻」としています。
オレ には異論あり。
義理易では、
二爻が主爻かもしれませんが、
占筮においては、
「主爻は九三」
としたほうがよいと考えます。
占って恒が出るというのは、
「恒を保てないから恒が出た」
のだと、そう考えて。