昨夜・・・
ラディゲ作 「ドルジェル伯の舞踏会」 読了。
渋谷豊訳 光文社古典新訳文庫
人物描写、風景描写がほとんどなく、
ただ心理を描くのみ。
心理がロマネスクであるところの小説。
想像力の唯一の努力がそこに集中される。すなわち、外的な事件にではなく、感情の分析に集中する。
(ジャン・コクトー 生島遼一訳)
そんなに面白いとも思わずに読んでいましたが、
マオがセリユーズ夫人に手紙を書いたあたりから、
急に素晴らしく感じました。
20世紀の小説を読んでいて、
突如、17世紀の小説に変わったような・・
今度は、
生島遼一訳で、
読んでみよう。