易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易占の要領

以前、古書店で立ち読みしていて、
某易占家のこのような文章を読みました。

「私の著書を読み切れない人がいるようですが、
次の二点に留意して読むとよいでしょう」

これは易占をする際の、
守るべき指針ともいっていい内容でした。

数千円で買える本ではなかったので、
購入はあきらめて、その代わりに、
二、三度、熟読し、
必死に頭に入れて来たのは、
次の二文でした。

  • 易占は何より合理性を重んじること。
  • 占的によって筮法を使い分けること。

これが大事だと云うのです。

前者は、
易は勘やひらめきや霊感を排除して、
易の機構に準拠して占う、
ということでしょう。

これは、また、
占考過程が 「自然」 である、
と、いうことでもあると思います。

自然でない占考は、
どこかで道を間違えた可能性が高い。
(賁、无妄の卦義に反す)

あまりに人為的な占考は、
現実にはそうならない可能性が高い。
(生卦法を用いる場合の注意)

後者は、
当ブログで述べています。

すなわち、
三変筮は可否・成否。
六変筮は推移・成行き。

けれど、巷間、
実践されていないようです。

占的の中で、
易占の核になるのは、
「可否」 を断じることです。

たとえ、
四柱推命や手相で占った場合でも、
結論は易の可否占で出す。

達人になると、
六変筮を捨ててしまって、
可否占だけになってしまう、
そういう人もいるようです。

そうなると、易の勉強も、
易経を読むだけになるのです。