爻位の理解は、
三変筮を使用する場合には、
ぜひとも知らねばならない事項です。
こんな文章を見ましたので、
引いておきます。
四という場所は、恐れの多い場所である上に、…(中略)…乾の九四の爻辞も 「或いは躍って淵に在り」 といい、飛び上がろうか、どうしようかと迷う位置である。四というのは、上半分の一番下であるから、上層に属してはいるが、いつ下層に転落するかわからない。
(本田濟 「易経講座」)
「恐れの多い場所」 というのは、
繋辞下伝の 「四多懼」 ということ。
四ハ懼(オソ)レ多シ。*1
四という位地は、
「進もうとして淵に潜む爻」
というところです。
*1:兪琰曰、四逼五近於君、而其勢屈、故多懼。
ゆえん曰く、四は五にせまり君に近くして、
その勢いかがまる、ゆえにおそれ多し。