易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

生卦法の練習

真勢流の占法である、
来徴らいちょう生卦、運移うんし生卦によりて、
坎為水来往を考えてみました。

× × × × 

それは、
次のようなストーリーです。

 比 →  坎 →  萃

        
        

某会社は、
社長を中心とした、
ONE TEAM(ワンチーム)であって、
和気あいあい、業績も上々でした。
【水地比】

ある日、
現場の二爻に、
優秀な社員が入って来ました。
すると、
会社は二極分裂の状態と化し、
現場と上層部とで主権を争い、
業績は衰退の一途。
経理の不正まで生じました。
【坎為水】

信頼のおける易者に相談すると、
二爻の優秀な社員のポジションが、
会社衰退の原因であると。
易者のアドバイスに従い、
社長は二爻の社員を抜擢し、
四爻の位地へと昇進させました。
すると運気はたちまち好転。
四の社員は大いに手腕を発揮し、
会社は大いに成長発展を遂げました。
【沢地萃】

× × × ×

つまり、
こういうことです。

会社の経営を占ったところ、
坎為水を得た。

現在を示す坎為水は、
来徴生卦によれば、
水地比から来たのだろう。

困難を打開するために、
坎為水の二爻を運移させることで、
将来を沢地萃の運勢にした。

× × × ×

このような占も、
「筮前の審事」によっては、
可能でありましょう。

ただ機械的に、
生卦法を用いても、
全然当たりませんので、
その点はご用心。

生卦法というのは、
あくまで人為的な、
「占法」なのですから。

(所詮、人間ワザなのです)

以上、
生卦法の練習として、
述べてみました。