易経の繋辞伝には、
「易の読みかた」
らしき箇所があります。
たとえば以下は、
中爻である、
「二・四」「三・五」
の意義についてです。
二与四同功而異位、其善不同。
二多誉、四多懼。近也。
柔之為道、不利遠者、其要无咎、其用柔中也。
三与五同功而異位。
三多凶、五多功。貴賤之等也。
其柔危、其剛勝邪。
(繋辞下伝)
アバウトに申します。
二と四は、共に陰位であるから、
君位を補佐するという働きは同じであるが、
その善し悪しは同じではない。
二は中を得ており吉が多い。
四は君位に近いために懼(おそ)れが多い。
柔は弱い質で他に頼るものだから、
五から遠い二は、本来、
不利な位地にいるのであるが、
それでも无咎なのは、
柔中を用いるからである。
三と五は、共に陽位で、
陽剛であるという点で働きは同じであるが、
上下の位地が異なっている。
三は賤しい位だから凶事を起しやすいが、
五は貴い位ゆえに吉分が多いのである。
柔爻が三と五にあっては危険である。
剛でなければその任に耐えられぬ。
× × × ×
四について考えていて、
上記、繋辞伝の文章に接しましたので、
引用してみました。
或躍在淵・・乾四爻
憧憧往来・・咸四爻
・・など、
四は懼れの多いところです。
四は心位であり、
心の働きを表しています。
心を労する。そのために疲れる。
上卦にありながら「ためらう」。
四は、
そんな気分のあるところだと、
小生は考えています。