柳下「易入門」につき、
某ブックレビューを見ました。
以下、小生の考えを述べます。
× × × ×
この本は、
易占の基本書と云ってもいいのですが、
主に六十四卦を学ぶための本です。
爻辞については、
ひと口占いと、
原文のみが載っています。
卦については、
まず、
卦辞があって、
卦意・卦象・卦変を述べ、
次に、
彖伝・大象によって、
卦の意義を明らかにしています。
けれども、
多くの人は、
判断の要領、運勢等を読むだけで、
彖伝を主とした卦義を読む人、
それをようく理解している人は、
かなり稀なのではないか。
斯様に思います。
そして、本当は、
同書を読むのと並行して、
「易経」自体を読み、さらには、
「易学大講座」をも読まなければ、
この「易入門」だけでは、
きちんとした理解はムツカシイ。
せめて、最低限、
「易経」くらいは読みましょうと、
強く云っておきます。