たとえば オレ の10月の月筮は、
水天需の初九です。
爻辞はこのようです。
需于郊。利用恒。无咎。
䷄
初爻は坎☵から一番遠い所にいます。
よって辞は「郊に待つ」といっています。
郊は辺鄙なところ、遠くの田舎です。
片田舎にいますが卦意が「待つ」なので
今は動かず待っていた方がよい。
(「坎に近づくな」ともいえますね)
しかし得られたこの爻は、
「初爻」で「陽爻」で「乾の体」なので、
待っておれないという欠点がある。
未熟で軽率で負けん気が強い。
なので本来なら、
動いてしまって「咎のある爻」なのです。
そこで戒めの言葉がつけられています。
「恒を用いるによろし」
現在の正しい位地を守って、
妄動しないのがよろしい。
需の卦意どおりにしているのがよろしい。
そうすれば、
「咎なし」
を得られますよと。
易の爻辞というのは、
このようにかけられていますから、
三変筮を使う方は、
上記のように爻辞を読んで、
辞をかけた聖人の意をくみつつ、
問占者がどういう タイプ なのかを観察して、
占的に対して、ズバリ、
断を下さねばなりません。