易経を読むブログ

易占目的の ブログ ですが「易経を読む」と謳っているのは、易占に易経は不可欠であるという考えからです。「有料記事」は知っておくべき六十四卦の見方や占例を記してみました。無断転載禁止。

易の「吉」は条件付き

雷火豊 第五爻の辞に、

しょうきたせば、慶誉けいよあり。吉なり。
(岩波易経

とあります。

「慶誉あり。吉」とあって、
慶福と名誉が得られるのですから、
何やら大吉のように思われるのですが。

しかし、
この爻自体は柔弱ですし、
すでに豊かさの弊害が現れ始めていて、
暗さが兆してきているのです。

そこで爻辞は、
このように暗い運勢ではあるけれども、
章を来すならば、運勢を挽回できますよ、
と教えているのです。

暗闇に灯りをともす法、
とでも云えばいいでしょうか。

このように爻辞の「吉」は、
条件付きであることが多いのです。

ゆえに占においては、
現在ノ運勢ハ暗イノデアル・・と、
そのことを意識して占考せねばならない。

爻辞占は「おみくじ易」とは、
異なる占法なのです。