個人的には、
周易は情よりも義を
重んじていると考えます。
しかし、これは、
加藤大岳氏や柳下尚範氏の易ならば、
ということなのですが。
三変筮は爻辞占が原則ですが、
柳下氏はその典拠として程伝を推奨しており、
程伝は
程伝ほどでなくとも、
一般に易経は情による行動を嫌い、
義による行動を善しとします。
(私よりも公を貴ぶ)
もし情を重んじるなら、
予、咸、兌などはもっとよい
占断がなされるはずですが、
とりわけ三変筮においては、
楽しむ、感じる、説ぶ、ということの
危うさをみますからね。
また比爻より応爻を重んじますし。
易は徹頭徹尾「義による体系」なのです。
「陽を重んじる」と云ってもよいでしょう。