易経から易占に入った人と、
占いから易占に入った人とでは、
象の取り方、占考が異なるように思う。
小生は、初めは易経だけを読み、
岩波易経程度が読めるようになってから、
易占をすべきだと考える者です。
でないと気学の見方の延長なんだよね。
たとえば陰爻の両断の形から、
石畳を積み累ねる象を見たりしますが、
(来知徳だったかな。井卦の四爻です)
これなど易経を読んでおらなければ、
絶対に出来ない取象であります。
余、思うに、
易占は辞占から入門したほうがよい。
辞占が出来るようになれば、
象占もできるようになるからです。
(いや、生卦法だって!)
しかし、象占から入門してしまうと、
取象や占考が恣意的ですし、
辞占など一生出来ないことになってしまいます。
絶対に!
柳下尚範先生は、
そのご著書において、
幾度も『程伝』を推奨しておられますが、
辞を深く読むタイプの先生だったそうです。
そして、もし、現在もご存命なら、
きっと六変筮は捨ててしまって、
三変筮一辺倒で占ったのではないか、
と云われています。
三変筮は一見わかりやすく、
入門しやすい筮法ですが、
上級者においても、実に
奥の深い占法なのです。
× × × ×
三変筮で易占を覚え、
日々易経を読みながら、
一生をかけて辞占を深めてゆく。
当ブログが理想とする易占です。