易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

年筮・習坎

年初に易仲間が集まれば、
話は自ずと年筮になるものですが、
そうした時に話題に上った卦。

筮法:三変筮
得卦:坎為水初六
爻辞:坎を習ねて、坎窞に入る。凶。

坎為水の下卦、
しかも陰爻ですから、
甚だよろしくない運勢です。

しかし、
ただ「悪い」と云って脅かすだけでは、
占う意味はありません。

では、
どう解すればよいのか。

その時、
三変筮の使い手であられる、
某先生はこう易を読まれました。

「病気があったら繰り返しに注意。
 勉強するのにはいい年。初爻ですし」

これなら、
年筮の意味がありますね。

卦を得たのは持病のある方ですから、
坎を病気と取り、
「坎を習(かさ)ねる」より、
病気の繰り返しをみています。

また、
坎を勉強と取れば、
初爻は「変化・始める」ですから、
何かの勉強をするのにはよさそうですし、
勉強は繰り返すものですから、
そのようにアドバイスしたのでしょう。

参考まで。