易経を読むブログ

易の 辞・変・象・占 について記しています。読書、日記、時事も。無断転載禁止。

穴の下

沢水困の初爻には、
このような註釈があります。

初六在坎下、故為入于幽谷、
即坎初爻入于坎窞也。
(項安世)

意訳すると・・

沢水困の初爻は、
坎の下爻なので、
「幽谷に入る」というのだ。
これは坎為水の初爻が、
「坎窞に入る」といっているのと、
同じ象である。

坎為水は、
坎下坎上の卦だから、
穴の下の穴の、さらに
その一番下の穴。

沢水困は、
坎下兌上だから、
谷の下にある、穴の一番下、
というのでしょう。

爻象が似ているから、
爻辞も似ているのです。