加藤大岳氏は、
以下の註釈を読んでいたらしく、
「易学大講座」においては、
この説をもって升の九二を説いています。
張清子曰、
萃六二以中虚為孚、而与九五応。
升九二以中実為孚、而与六五応。
二爻虚実雖殊、其孚則一也。
孚則雖用禴而亦利、故二爻皆曰「孚乃利用禴」。
彖(彖伝)言「剛中而応」、指此爻也。
(折中、引)
書き下し文は、
「新釈漢文大系 易経」に出ていますので、
参照してください。
今井先生の同書がなかったら、
大岳氏が張氏の説を読んでいたなんて、
わからなかったと思います。